数々のドラマの果てに和解した銀様と姉妹たち。
姉妹たちは銀様をJUMの家に誘う。
真紅「ま、一度は来て見るものだわ。」
銀「そしてこの私におままごとをしろとぉ??汚らわしい」
雛「のりの作る花丸ハンバーグがおいしいのぉ、♪はぁなまるさぁんはぁなまるさぁん・・・」
銀「誰かこのうざいガキを黙らせてっ」
翠「姉妹なんだからつべこべ言わずにさっと付いてきやがれですぅ〜」
蒼「外でばかりの暮らしはカラダに毒だよ。たまに来るのもいいんじゃないかな」
真紅「さっさと行くわよ。付いてきなさい水銀燈」
銀「どうしても、というなら一度くらいは行ってあげてもいいわよぉ。気に入らなかったら
まとめてジャンクにしてあげる、ふふふ」
シュバッ・・・飛び立つ姉妹たち。
JUMの家の玄関。
真紅「帰ったわ」
雛「ただいまなの〜」
金「なんかドアが開いてるしみんな一緒だし、金雀199回目にして潜入成功なのかしら〜」
蒼「おじゃまします」
翠「まーったくプライドだけはラージサイズの水銀燈の扱いは骨が折れるですぅ」
♪銀様登場のテーマ・・・暗くなるドアの外・・・発射され飛び散る黒い羽。
銀「ほーっほっほっほっほ頼まれて来てあげたのに出迎えもないとは」
真紅「その羽、片付けなさい。ちりとりと箒はそこよ」
銀「ふんっ」
のり「あらー、めずらしい子が一緒ね。よく来てくれたわね」
銀「どーしても、って言うから来ただけだわ。なぜ私がこんな家に」
JUM「だーーっ!!!なんでまた増えてんだよ。これ以上怪奇人形が増えたらどーすんだよ」
銀「安心しなさぁい、JUMK。私は頼まれて一度来てみただけよぉ」
JUM「その・・・JUMKってのヤメろ・・・びみょーに気に障るんだ」
真紅「のり、夕食にしてちょうだい。せっかく姉妹が揃ったのだから」
雛「♪ハンバーグーハンバーグーはーなまるさーん♪」
銀「くっ」
食卓についた姉妹たち。
雛「♪はーなまーるさーんはーなまーるさーん」
金「ローゼンメイデン1の頭脳派金糸雀も今夜は花丸ハンバーグをゲットかしら」
翠「さっさと食べて姉妹仲良くしやがれですぅ。成長するには水だけでなくて肥料も
必要なのですぅ」
蒼「肥料上げすぎてもね・・・」
翠「その時は蒼星石の出番ですぅ。庭師の鋏でカットしてあげればいいのですぅ」
銀「レンピカの使い方もわかっていないようね、おばかさぁん。これだからおままごとは
疲れるのよっ!」席を立ちかける銀様。
真紅「やめなさい、水銀燈も蒼星石も翠星石も。」
銀「ふっ、あくまでもおままごとに付き合えと言うのね。イヤな女」
のり「あのぉ、これ好きって聞いてた気がするんだけど・・・」
銀「はっ」
水銀燈の前に置かれたヤクルト。
銀「たった一度・・・たった一度乳酸菌と言っただけでヤクルト好きにされてしまった
私の苦しみがわかると言うの」
のり「でも、カラダにいいし、オンナのコはお肌って気になるものよねぇ。ヤクルト好き
でいいじゃない。私も好きよ」
銀「人間などと一緒にするな・・・私はスワローズのファンでも、窓から羽撒き散らして
ヤクルト配って三日でクビになったヤクルトおばさんでもないのよっ!!」
のり「ごめんなさい、紅茶にする??」
銀「なんですって??だいたいアナタは私をなんだと思ってるの??」
のり「えーっと・・・ローゼンメイデンの第一ドールの・・・すい、すい、睡眠中??」
銀「私はJUMKじゃなぁぁぁぃっ!!!」
シュババババッ羽攻撃。
銀「私をもてなすには金タライが必要よぉ。低俗な人間たち、もう二度と来ないわっ!」
羽を撒き散らしながら窓から飛び去る銀様。
雛「羽だらけなの〜」
JUM「まったくあの性悪コンプレックスだらけドールは」
真紅「コンプレックスだらけ、なんて言うもんじゃないわ。あのコも、私も、JUMもね!!」
JUM「くっ」
のり「水銀燈、ってわかってたけど、他のみんなみたいに・・・ちゃんって
言っちゃいけないオーラ感じたから、なんか噛んじゃったってか、ん〜
のりのバカバカ〜!。折角の姉妹の再会だったのに・・・」
真紅「気にする事はないわ」
翠「あのプライドだけは成層圏くらい高いヤツのせいですぅ」
蒼「そうだね、きっとまた来るよ。」
羽だらけのテーブル。ヤクルトがなくなっている。
のり「すぐ片付けるわねー」
JUM「まったくローゼンメイデンってヤツらは・・・」
羽の中から一輪黒い薔薇を見つけたJUM。
JUM「これは・・・」
のり「水銀燈ちゃん、お土産持ってきてくれてたのね・・・あ〜なのに、のりの
バカバカ〜ごめんなさい水銀燈ちゃん。金タライ買っておくわ」
真紅「ヤクルト代よ、もらっときなさい、のり」
のり「うん。嬉しい。水銀燈ちゃん何が好きかしらー、今度来た時はお腹いっぱい食べて
もらわなくちゃ」
JUM「お腹あったっけ??」
真紅「さぁ。お父様以外にはわからない。それがローゼンメイデンよ」
JUM「ふーん」
蒼「また来るさ」
翠「姉妹ですもの、いつでもきやがれ〜ですの」
〜めぐの病室〜
窓へ舞い落ちる銀様。
めぐ「今日も来てくれたのね、天使さん」
銀「天使じゃないって何度も言ってるのに・・・人間ってヤツはおばかさぁん」
と言いつつ、めぐにヤクルトを渡す。
めぐ「ありがとう天使さん」
銀「乳酸菌はお肌にいいのよぉ」
めぐ「でも、私、死んじゃうから・・」
銀「うるさいっ!。そんな事よりいつものあれ歌って」
めぐ「♪しぃあわーせとーとイヤな、思い出。やさしぃ今が遠ざかるぅ・・静かな
夜ぅ続け、・・・すべて想いつなげ・・・」
(銀様の声で「森永マミーだったら半分ずつ飲めたのにぃ)
END